こんにちは
今回は最近読んだ本である、原田マハさんの「本日は、お日柄もよく」の書評をしていこうと思います。
先に言ってしまうと、この本は特に学生の皆さんにおすすめできるような本になっています。
などに強くお勧めします。
ではさっそく行きましょう。
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あらすじ
OL二宮こと葉は、想いを寄せていた幼なじみ厚志の結婚式に最悪の気分で出席していた。ところがその結婚式で涙があふれるほど感動する衝撃的なスピーチに出会う。それは伝説のスピーチライター久遠久美の祝辞だった。空気を一変させる言葉に魅せられてしまったこと葉はすぐに弟子入り。久遠の教えを受け、「政権交代」を叫ぶ野党のスピーチライターに抜擢された!目頭が熱くなるお仕事小説
引用:原田マハ 2013,「本日はお日柄もよく」
本に記載されているあらすじは上記の通りです。
簡単に言うとこの本はOLがスピーチライターとして活躍していく様子を描いた物語です。
スピーチライターは日本ではあまりなじみのない職業ですよね。
スピーチライターとは政治や祝辞などで行うスピーチの原稿を考える仕事。
いかに印象的で、効果的なスピーチにしつつ、発表者の特徴にあった原稿を作成するかといったスキルが問われる仕事だそうです。
私もこの本に出会うまでスピーチライターという仕事は知りませんでした。
この本を読むとスピーチライターについても知識が深まります。
かの有名なバラク・オバマ元アメリカ大統領のスピーチなどについても言及していて、とても分かりやすく仕事について解説されています。
きっとこの本を読んだ後はスピーチライターという仕事が好きになっているはずです。
おすすめポイント
本文中のスピーチに感動する
この本はいうまでもなくスピーチライターの話のため、たくさんのスピーチが本文中にも書かれています。
特に省略されることなくすべてが書いてあるため、スピーチをすべて読むことができます。
このスピーチが、どれも素晴らしいのです!
目の前でスピーチが行われているような臨場感を味わえます。
ただ文字を追っているだけでも心が動かされ感動するような内容になっています。
スピーチのノウハウが身につく
私自身もどのようにすればよいスピーチができるかがわかるようになってきます。
本文中でスピーチの極意が紹介されていて、すぐにでも実践で使える内容となっている点もおすすめポイントの一つです。
私も含め最近はSNSなどが普及して短い文章に慣れてきてしまいましたが、たまには長いスピーチの文章を読んで感動してみるのもどうですか?
政治についての関心が高くなる
あらすじにもある通りこの本は後半は選挙戦についてがメインの話になります。
選挙戦と聞いてもうるさい演説をするだけでしょと思う方も多いと思います。
ですが、この本を読むとただ同じ演説を各地で行うのが選挙戦ではないということが分かります。
実際にはその時の時勢、状況などに合わせて行動を変えていたり、様々な制限の中で必死にやっているということが分かるようになります。
この本を読む前と読んだ後では選挙戦に関する印象が180度変わりました。
選挙戦について関心を持つことができるようになるので、ここ最近政治への関心が薄い私たち日本人にとって、強いてはこれから日本を担っていく学生さんは特に読むべき本です。
実際の出来事に準じていて、状況がわかりやすい
この本では後半の選挙戦の部分において、小説中の状況が以前の日本の様子と酷似した状況になっています。
具体的には小泉総理大臣が日本郵政民営化をした事が何度も作品中で触れられます。
実際に起こったことが書かれていることでその当時の状況が容易に想像しやすくなります。
小泉総理って今となっては少し昔のことのようですが、もう一つ作品中で何度も触れられる事項があります。
それは元アメリカ大統領バラク・オバマさんの選挙戦。
Yes, we canで有名なオバマさんのスピーチが作品中でモデルスピーチのような扱いを受けています。
オバマ元大統領のスピーチは有名なのでなじみがわきやすいと思います。
なぜオバマさんが勝利が見込まれていたクリントンさんに勝って大統領となれたのかをスピーチの視点から解説していて面白いです。
読んでいながらなるほどと思う瞬間が何度もありました。
読んだ感想
最後に私がこの本を読んだ感想を簡単に述べていきたいと思います。
まず最初に心が動かされたのはスピーチの完成度。
さっきも書きましたが、本当にスピーチが感動モノです。
目頭が熱くなるようなスピーチもたくさんありました。
それと同時に自分もこんな風に人を感動させられる文章を、スピーチを作りたいとも思いました。
この本を読み終わった直後にプレゼンをしなくてはいけない用があったのですが、すごいやる気が出ていましたw
主人公のこと葉が成長していく物語と聞くとありきたりのように思われますがそんなことありません。
よくある仲間と切磋琢磨してといったタイプではなく、本当に主人公が何とか必死になって頑張る姿に心が打たれました。
この本を読んだ後はダラダラしている自分がなんて自堕落な生活を送っているのかと思いました。
新しいことに挑戦する際の着火剤としてやる気をもらえるような物語だなと感じました。
はじめにも述べましたが、挑戦する人、挑戦してみたい人にピッタリな本です。
おわりに
今回は原田マハさんの「本日はお日柄もよく」の感想を書いてきました。
感動のスピーチの物語をぜひ読んでみてください。
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ご拝読ありがとうございました!