アオのハコ、第1シーズン第2クールED『コントラスト』
凄い曲が世に出てしまいました。
EDを見て感動してこのページにたどり着いていただいた方も多いと思います。
この記事ではTOMOOさんの『コントラスト』の歌詞の意味についてアニメとの関連も踏まえながら私なりに考察していきます。
いろいろな場面でアニメの描写が組み込まれていたり、共感しかない歌詞が散りばめられていたりと、非常に考察していて面白い曲となっていますので、ぜひ最後までご覧ください!
(2番以降の考察は追記予定です。現段階ではアニメEDの1番のみ考察しています。)
TOMOOとは
歌詞の考察に入る前に、アオのハコファンの方に向けて簡単にTOMOOさんについてご紹介していこうと思います。
TOMOOさんというアーティストをこのアニメで初めて知ったという方も多いのではないでしょうか?
TOMOOさんはシンガーソングライターとして活動しているアーティストです。主にピアノを用いて作曲や演奏をしています。この『コントラスト』もライブ演奏時にはピアノを弾きながらのパフォーマンスでした!
と昨今、目まぐるしい活躍を遂げているアーティストです。
ヒゲダンの藤原さんやYOASOBIの幾田りらさんなどもTOMOOさんの才能や歌声を絶賛しています!
今後さらに頭角を現していくであろう注目のアーティストなので、ぜひこれを機に覚えてもらえるとファンとして私は嬉しいです(笑)
では改めて『コントラスト』の歌詞に入っていこうと思います。
1番Aメロ
火照った頬をさますような
夕方の風はやさしい
並んで君と歩いた今日が一生物になる
TOMOO, 『コントラスト』より
アオのハコの曲ということで、『コントラスト』には恋愛の要素がたっぷり詰め込まれています。
入り出しの「火照った頬」というのもその一つでしょう。
好きな人と一緒にいて、好きな人との思い出を思い出して…、火照ってしまった頬。
それを冷ますのが夕方の風というところがロマンチックですよね!夕方に火照った頬を冷ますような風が吹いている。いかにも青春といった情景です。
夕方というと空が真っ赤に染まっていくイメージがあるので、もしかしたら火照った頬の赤と夕日の赤をリンクさせて描いているのかもしれません。
また、夕方というと部活が終わった学生たちが家に帰る時間、といった想像もできます。まさにアオのハコのアニメ2話で雛と大喜が一緒に帰っていたのも夕方だったので、アニメ2話のシーンが思い出されるような描写だなと思いました。
そのあとに続く「並んで君と歩いた今日」というのももしかしたらアニメ2話を参考にしながら詞が書かれたのかもしれませんね。
「今日が一生ものになる」という描写から、主人公の君を思う気持ちが伝わってきます!この思い出を一生覚えていたい、それほどまでにあなたが好きだし大切だとい気持ちが伝わります。
ここのワンフレーズはED映像では雛が取り上げられていますが、雛に限らず大喜にも千夏にも置き換えて解釈できそうです。
想像が膨らむAメロですでにこの曲の世界観に引き込まれて行ってしまいます…!
2番Bメロ
何の気なしに優しい ってちゃんとわかっているのに
ああ 跳ね上がる集中力
TOMOO, 『コントラスト』より
何の気なしに優しい、というのが切ないですよね。
特に自分のことを気にしているわけではなく、全員に等しく優しい。
インターハイを諦めようとして千夏を勇気づけたり、足をひねった雛にまっすぐ手を貸しに行ける大喜の姿が思い浮かびました。
別に自分だけに特別優しいわけではない…。でも少し意識してしまう。そんな心情が歌われています。
そして、わかっているのに「跳ね上がる集中力」。
優しさを目の当たりにするとどうしても鼓動が早まったり、相手の言動に振り回されたりと「集中力が跳ね上がってしまう」ことを表現したのだと思います。
すごく切ないですね…
何の気なしとわかっていてもドキドキしてしまう気持ち、青春がこのフレーズに詰まっていますよね!
個人的に「跳ね上がる集中力」の部分で少しテンポが速まったり楽器が増えたりする部分が好きだったりします。より跳ね上がる気持ちが曲調からも感じられてグッときます…。
たった一言で熱い ほんの小さな兆し
夢見てしまう
TOMOO, 『コントラスト』より
たった一言で熱い、めちゃめちゃ青春を感じます…!恋愛をしているときって、相手の何気ない一言ですごく心臓がバクバクしたり、動揺したりしますよね。花火大会で雛が大喜から「かわいい」と言われた時のシーンが思い出されました。
相手にとってはたったの一言でも、自分にとっては大切な大切な一言。この一言でもしかしたら…とか考えてしまうこともありますよね。そんな様子が歌われています。
ほんの小さな兆し、相手のちょっとした行動にもしかしたら…と思うこともたくさんあります。
そしてラストの「夢見てしまう」がまた切ない…
その一言や兆しで期待してしまうけど、あくまで「夢をみている」だけ。
夢見てしまう、という言い回しから夢見たくないのに夢見てしまうというニュアンスが感じられて切ないです。
大喜が千夏を好きと知っていて大喜を好きになってしまった雛の心情そのもので初めて聞いたとき鳥肌でした…
1番サビ
なんでこんなに嬉しいの なんでこんなにかなしいの
TOMOO, 『コントラスト』より
まさにこのフレーズが曲名にもなっている『コントラスト』そのものですね!
直接考えると、あとに歌われる「近くにいるのに、届かない」ことが嬉しくもあり悲しくもあるのを表現していると思います。
近くにいられることは嬉しい、でもこれ以上距離を縮められない、想いが届かない悲しさ。相反する、コントラストとなるような気持ちが経った2行で表現されていて、流石だな…の一言です。
まさに近くにいるけど、これ以上届かない雛の気持ちをリンクしていますよね。
そして拡大解釈すれば青春そのものを表現しているようにも捉えられると思います。嬉しいことがあれば悲しいこともある青春時代、恋愛模様。
・仲良く話せたと思ったらそっけない態度を取られたり
・アオのハコでいえば、水族館に一緒に行ってくれて嬉しいのもつかの間、いい同居人としか思われていないことを知ってしまったり。
・花火の誘いに乗ってくれたかと思えば二人ではなくほかにも誘っていくと思われていたり。
・一人で頑張らなければと思っていたらピンチの時に手を差し伸べてくれたり。
挙げだしたらキリがありませんね。
そんな感情のコントラストが表現されています。この感情に共感するか単も多いのではないでしょうか?
なんで?と疑問形にすることでより気持ちに熱が入っているようにも感じられます。
嬉しいと悲しいが連続して歌詞で来るので、『Same Blue』ではありませんが感情が行ったり来たりと忙しい様子が想像できます。
それでいてアコースティックギターの心地よい音色が穏やかな雰囲気も出していて、不思議な感覚に陥ります。
今も隣で眺めてる 遠い横顔焼きつけた
今日はまだ届かない 近くにいるのに
TOMOO, 『コントラスト』より
さらに畳みかけるように切ない歌詞が続きますね…心が持ちません…
「隣で眺めている」という描写から近くにいるはずなのに眺めるような状況になっているということが読み取れます。
つまり、近くにいるのにもかかわらず主人公はあくまで傍観者。相手からは第三者という立ち位置にすぎない…
まさに大輝と千夏の恋模様を眺める雛のような状態ですね。切ない…
そして「遠い横顔を焼き付けた」なのがまた切ないです。
近くにいるのに遠い横顔…
本当に『コントラスト』、全体的に切ないですがとくにサビが切なすぎて泣けてきます…
最後の「今日はまだ届かない 近くにいるのに」は特に切なすぎます。
近くにいる、なのに届かない。このふがいなさ、もどかしさ、切なさ…
近くにいるからこそ届かないことが悲しいですよね。しかも「今日は」と書かれていて、もしかしたら明日は…という、うっすらとした希望を持っているところもまた切ない…
このサビの最後のフレーズは、雛が大輝の近くにいるのにもかかわらず気持ちが届かない、そして千夏がいるから邪魔できなくて届けることもできない姿と重なって、さすがはTOMOOさんという他ないです。
切なくて沁みる『コントラスト』のメッセージ
今回はアオのハコ第1シーズン第2クールEDのTOMOOさんの『コントラスト』の歌詞を私なりに考察してきました。何回も書いてしまいましたが、本当に切ない歌詞です。聴いていると雛を何回も思浮かべてしまうような曲でした。
曲がバラード調というのもあり、メロディーも相まってとさらに切なく聞こえます。
それでいてどこか軽やかさやまっすぐな感じも感じられるのがすごいですよね。
ぜひ歌詞の次にはメロディーとの調和などにも注目して何度も聞いてみてください!
読んでいただきありがとうございました!