TOMOO『高台』の歌詞&考察【どこで聴けるかも解説!】

TOMOO
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今回はTOMOOさんの『高台』の歌詞紹介と、簡単な歌詞考察をしていこうと思います。

いきなりですが、この記事にたどり着いた方は、2024年12月のパシフィコ横浜でのTOMOOワンマンライブ『”Anchor” at PACIFICO YOKOHAMA』で高台を聴いた方が多いのではないでしょうか

というのも、この『高台』は音源としてリリースされている曲ではなく、ライブでたまに披露されるいわゆるレア曲なので、なかなか聴く機会も少ないと思います。

今度生で聴けるのはいつになるのか…といった感じです。

Anchorでアンコール前最後の曲として演奏されたときは圧巻でした!

今回は簡単ではありますがそんな『高台』の歌詞考察を交えながら歌詞をご紹介していきます!

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歌詞

(正式にリリースされた曲ではないため公式発表の歌詞がなく、漢字表記等TOMOOさんの中にある正しい表記とは異なる可能性があることをご了承ください)


ドアを開けた目の前は やさしい薄紫の空だった

見慣れたはずの街なのに 見たこともない光に染まって

高台に立つ僕を呼んでる

でも階段を下りたらまた 見えなくなってた ああ

いつだってきっとそうだったでしょう

振り向けば

溜息に満ちて見えた日々も 美しい景色に変わる

只中じゃまだ見えなくても


臆病風引き連れて 歩いていける気がした夜だった

あの景色が滲むのは 僕の中のあかりを見たから

もし傷つきそうになったら 心は強張らせないで ああ

瞳は開けたままでいよう

振り向けば

溜息に満ちて見えた日々も 美しい景色に変わる

只中じゃまだ見えなくても


この明るい希望を胸の中に吹かせながら

誰彼の優しさを思い出している

思い出していた

歌詞考察

この曲では、主に

  • 美しく見えるものも、実はキラキラした部分だけではない
  • 苦しい中でもがいた先で、その経験が美しいものに感じられる日が来る

ということを歌っているように感じます。

例えば1番Bメロの

「階段を下りたらまた見えなくなっていた」

というのは、直接捉えるなら街明かりは高台から下りたら見えなくなるという情景描写ですが、”街明かり=いま憧れていること”ととらえると

「憧れているものは遠くから見れば輝いて見えるが、実際に近づくと輝いて見えなくなる」

というようにも捉えられると思います。

実際、どれだけ好きなことでもその中に大変なこと、つらいことがあって、それに気づくのは始めたあとだったりしますよね。

そんな世の中の心理を描いているのではないかと思います。


一方で、Cメロ(振り向けば~)では

「溜息に満ちた日々も美しい景色に変わる」

と歌われています。

これは先ほどとは逆に

「溜息に満ちるようなつらい日々も、振り返ってみればよい思い出でかけがえのないものだった」

ということを表しているのではないでしょうか。

どれだけつらいことも、あとから振り返ってみればいい経験だった、今の糧になっていると感じることは誰しもあります。

サビではこのようなことが歌われているのではないでしょうか。

そして、このメッセージを高台に上ることにたとえて巧みに表現していて流石の一言です。

なかなか高台からの景色と下からの景色のギャップを、このメッセージの比喩に使うことは思いつかないと思います。TOMOOさんに脱帽です。

しかもこの曲、実は10年以上前に作られた古い曲なんですよね…。才能が恐ろしいです(笑)

また、最後の大サビで主人公が前向きにこの世界を生きていこうという描写が入るのも素敵です。

誰彼の優しさを「思い出している」→「思い出していた」と過去形に変化するのは、思い出して前に進みだしていることを暗に表現したように感じます。

前に進みだしたから、もう”今”は思い出してはいない、それを表した過去形表現のような気がします。

このようなちょっとした時制の変化も工夫がすごいです…!

曲の進行の工夫

歌詞の他にもう一つだけ触れたい部分があります。

この曲、曲の構成が少し特殊になっています。

サビが2番の後にやっと登場するという点です

(「振り向けば~」は私個人的にはサビというよりはCメロのようにとらえています。最後のDメロがサビにあたるという考え方でここから書かせていただきます。)

最後のDメロがサビだとすると、曲構成は

1A→1B→1C→2A→2B→2C→D(サビ)

となります。

最後の最後までサビが出てこないのは衝撃ですよね。

TOMOOさんのCinderellaにも共通する部分があるように感じられます。

ここまでサビをためることで、サビの開放感がより一層強まっている気がします!

しかも最後のサビでは転調されていて、曲の雰囲気が最後のサビでガラッと変わるのも特徴的です。

サビまでのためが長い+サビで転調というダブルパンチで最後のサビの盛り上がりが形作られていて、進行にも多くの工夫があるのがこの「高台」のすごさだと思います。

ぜひいつか音源化してほしい気持ちと、ライブだけで聴ける特別感から音源化してほしくない気持ちがせめぎあいます…(笑)

『高台』は実はYouTubeで聴ける!

そして、実は『高台』はYouTubeで聴けるということをご存じですか?

高台は音源化されていないため、CDやSpotifyといったサブスクリプションサービスでは聴くことができません。

ですが、TOMOOさんのYouTubeライブで一度弾き語りで演奏したことがあり、そのYouTubeライブのアーカイブからいつでも好きな時に聴けます!

このアーカイブのチャプターから『高台』演奏部分まで飛ぶことができますので(37:19~)、ぜひ聴いてみてください!

弾き語りだとは思えないほど壮大な演奏です!

読んでいただきありがとうございました!

今回はTOMOOさんのワンマンライブAnchorで披露された『高台』の歌詞の紹介と簡単な考察をしました!

ぜひYouTubeから何回でも聴けるので、たくさん聴いてみてください!

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