TOMOO『コントラスト』歌詞考察|雛目線の歌詞が切なすぎる…【アオのハコED】

TOMOO
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アオのハコ、第1シーズン第2クールED『コントラスト』

凄い曲が世に出てしまいました。

EDを見て感動してこのページにたどり着いていただいた方も多いと思います。

この記事ではTOMOOさんの『コントラスト』の歌詞の意味についてアニメとの関連も踏まえながら私なりに考察していきます。

いろいろな場面でアニメの描写が組み込まれていたり共感しかない歌詞が散りばめられていたりと、非常に考察していて面白い曲となっていますので、ぜひ最後までご覧ください!

2番以降の考察を追記しました!

2025年、1/24(金)のMUSIC STATION(Mステ)で歌唱決定!!おめでとうございます!

2025年、2/10〈月〉のCDTVライブ!ライブ!にてフルサイズ歌唱決定!!

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TOMOOとは

TOMOO X より(https://x.com/Tomoo_628

歌詞の考察に入る前に、アオのハコファンの方に向けて簡単にTOMOOさんについてご紹介していこうと思います。

TOMOOさんというアーティストをこのアニメで初めて知ったという方も多いのではないでしょうか?

TOMOOさんはシンガーソングライターとして活動しているアーティストです。主にピアノを用いて作曲や演奏をしています。この『コントラスト』もライブ演奏時にはピアノを弾きながらのパフォーマンスでした!

  • 2022年『オセロ』をリリースして、第1クールOPを担当したOfficial 髭男 dismさんと同じレーベルである「IRORI RECORDS」からメジャーデビュー
  • 2023年1月には「関ジャム プロが選ぶ年間ベストソング」にていしわたり淳治さんに『Super Ball』が年間一位に選出され、話題に!
  • 2023年には『エンドレス』が藤原竜也さん主演のドラマ「全領域異常解決室」のEDテーマとなる
  • 2024年5月には初となる武道館公演が決定

と昨今、目まぐるしい活躍を遂げているアーティストです。

ヒゲダンの藤原さんやYOASOBIの幾田りらさんなどもTOMOOさんの才能や歌声を絶賛しています!

今後さらに頭角を現していくであろう注目のアーティストなので、ぜひこれを機に覚えてもらえるとファンとして私は嬉しいです(笑)

では改めて『コントラスト』の歌詞に入っていこうと思います。

1番Aメロ

火照った頬をさますような

夕方の風はやさしい

並んで君と歩いた今日が一生物になる

TOMOO, 『コントラスト』より

アオのハコの曲ということで、『コントラスト』には恋愛の要素がたっぷり詰め込まれています。

入り出しの「火照った頬」というのもその一つでしょう。

好きな人と一緒にいて、好きな人との思い出を思い出して…、火照ってしまった頬。

それを冷ますのが夕方の風というところがロマンチックですよね!夕方に火照った頬を冷ますような風が吹いている。いかにも青春といった情景です。

夕方というと空が真っ赤に染まっていくイメージがあるので、もしかしたら火照った頬の赤と夕日の赤をリンクさせて描いているのかもしれません。

また、夕方というと部活が終わった学生たちが家に帰る時間、といった想像もできます。まさにアオのハコのアニメ2話で雛と大喜が一緒に帰っていたのも夕方だったので、アニメ2話のシーンが思い出されるような描写だなと思いました。

アオのハコ アニメ公式Xより(https://x.com/aonohako_PR

そのあとに続く「並んで君と歩いた今日」というのももしかしたらアニメ2話を参考にしながら詞が書かれたのかもしれませんね。

「今日が一生ものになる」という描写から、主人公の君を思う気持ちが伝わってきます!この思い出を一生覚えていたい、それほどまでにあなたが好きだし大切だとい気持ちが伝わります。

ここのワンフレーズはED映像では雛が取り上げられていますが、雛に限らず大喜にも千夏にも置き換えて解釈できそうです。

想像が膨らむAメロですでにこの曲の世界観に引き込まれて行ってしまいます…!

2番Bメロ

何の気なしに優しい ってちゃんとわかっているのに

ああ 跳ね上がる集中力

TOMOO, 『コントラスト』より

何の気なしに優しい、というのが切ないですよね。

特に自分のことを気にしているわけではなく、全員に等しく優しい。

インターハイを諦めようとして千夏を勇気づけたり、足をひねった雛にまっすぐ手を貸しに行ける大喜の姿が思い浮かびました。

別に自分だけに特別優しいわけではない…。でも少し意識してしまう。そんな心情が歌われています。

そして、わかっているのに「跳ね上がる集中力」。

優しさを目の当たりにするとどうしても鼓動が早まったり、相手の言動に振り回されたりと「集中力が跳ね上がってしまう」ことを表現したのだと思います。

すごく切ないですね…

何の気なしとわかっていてもドキドキしてしまう気持ち、青春がこのフレーズに詰まっていますよね!

個人的に「跳ね上がる集中力」の部分で少しテンポが速まったり楽器が増えたりする部分が好きだったりします。より跳ね上がる気持ちが曲調からも感じられてグッときます…。


たった一言で熱い ほんの小さな兆し

夢見てしまう

TOMOO, 『コントラスト』より

たった一言で熱い、めちゃめちゃ青春を感じます…!恋愛をしているときって、相手の何気ない一言ですごく心臓がバクバクしたり、動揺したりしますよね花火大会で雛が大喜から「かわいい」と言われた時のシーンが思い出されました。

相手にとってはたったの一言でも、自分にとっては大切な大切な一言。この一言でもしかしたら…とか考えてしまうこともありますよね。そんな様子が歌われています。

ほんの小さな兆し、相手のちょっとした行動にもしかしたら…と思うこともたくさんあります。

そしてラストの「夢見てしまう」がまた切ない

その一言や兆しで期待してしまうけど、あくまで「夢をみている」だけ。

夢見てしまう、という言い回しから夢見たくないのに夢見てしまうというニュアンスが感じられて切ないです。

大喜が千夏を好きと知っていて大喜を好きになってしまった雛の心情そのもので初めて聞いたとき鳥肌でした…

アオのハコ アニメ公式Xより(https://x.com/aonohako_PR

1番サビ

なんでこんなに嬉しいの なんでこんなにかなしいの

TOMOO, 『コントラスト』より

まさにこのフレーズが曲名にもなっている『コントラスト』そのものですね!

直接考えると、あとに歌われる「近くにいるのに、届かない」ことが嬉しくもありかなしくもあるのを表現していると思います。

近くにいられることは嬉しい、でもこれ以上距離を縮められない、想いが届かない悲しさ。相反する、コントラストとなるような気持ちが経った2行で表現されていて、流石だな…の一言です

まさに近くにいるけど、これ以上届かない雛の気持ちをリンクしていますよね。

そして拡大解釈すれば青春そのものを表現しているようにも捉えられると思います。嬉しいことがあれば悲しいこともある青春時代、恋愛模様。

・仲良く話せたと思ったらそっけない態度を取られたり

・アオのハコでいえば、水族館に一緒に行ってくれて嬉しいのもつかの間、いい同居人としか思われていないことを知ってしまったり。

花火の誘いに乗ってくれたかと思えば二人ではなくほかにも誘っていくと思われていたり

・一人で頑張らなければと思っていたらピンチの時に手を差し伸べてくれたり。

挙げだしたらキリがありませんね。

そんな感情のコントラストが表現されています。この感情に共感するか単も多いのではないでしょうか?

なんで?と疑問形にすることでより気持ちに熱が入っているようにも感じられます。

嬉しいと悲しいが連続して歌詞で来るので、1期OPの『Same Blue』で表現されていたみたいに感情が行ったり来たりと忙しい様子が想像できます。

それでいてアコースティックギターの心地よい音色が穏やかな雰囲気も出していて、不思議な感覚に陥ります。

そして『かなしい』がひらがなで歌詞表記されている点にも意味があるのではないかと思います。

かなしいという言葉を漢字で表すと

  • 悲しい
  • 哀しい
  • 愛しい

と実は3パターンあるんです。聴くだけだと悲しいの意味でとらえがちですが、暗に哀愁の悲しいや、愛しさの愛しいの意味も込められているのかもしれません…!


今も隣で眺めてる 遠い横顔焼きつけた

今日はまだ届かない 近くにいるのに

TOMOO, 『コントラスト』より

さらに畳みかけるように切ない歌詞が続きますね…心が持ちません…

「隣で眺めている」という描写から近くにいるはずなのに眺めるような状況になっているということが読み取れます。

つまり、近くにいるのにもかかわらず主人公はあくまで傍観者相手からは第三者という立ち位置にすぎない…

まさに大輝と千夏の恋模様を眺める雛のような状態ですね切ない…

そして「遠い横顔を焼き付けた」なのがまた切ないです

近くにいるのに遠い横顔…

本当に『コントラスト』、全体的に切ないですがとくにサビが切なすぎて泣けてきます

最後の「今日はまだ届かない 近くにいるのに」は特に切なすぎます。

近くにいる、なのに届かない。このふがいなさ、もどかしさ、切なさ…

近くにいるからこそ届かないことが悲しいですよね。しかも「今日は」と書かれていて、もしかしたら明日は…という、うっすらとした希望を持っているところもまた切ない…

このサビの最後のフレーズは、雛が大輝の近くにいるのにもかかわらず気持ちが届かない、そして千夏がいるから邪魔できなくて届けることもできない姿と重なって、さすがはTOMOOさんという他ないです。

アオのハコ アニメ公式Xより(https://x.com/aonohako_PR

2番Aメロ

冴えた朝の空気に

気付けば背中を探してる

やけに伸びた背筋は 今日も君のせいだった

TOMOO, 『コントラスト』より

2番聴いて驚いたのですが、おそらく2番は雛視点ではなく、どちらかというと大喜と千夏先輩にフォーカスした内容になっています!

アオのハコ アニメ公式Xより(https://x.com/aonohako_PR

このAメロは、まさに大喜そのものが描かれているように感じます

朝に登校しながら好きな人の背中を無意識に探してしまう。

朝練に向かっている大喜の姿と重なりますよね。

「冴えた」朝の空気というのが、ただの朝ではなくて朝練を行うような早朝のキリっと冷たい空気の雰囲気を醸し出していて、さらに情景が浮かびやすくなっているように感じます。

そのあとの「やけに」伸びた背筋という表現も最高です。

ただ伸びた背筋なのではなく、やけに伸びた背筋と描くことで、より相手のことを強く意識していることが伝わってくるように感じます。

個人的には2番のAメロはまさにアオのハコ1話の冒頭を彷彿とさせられるような歌詞だと感じました!

そこまで尺をとっているわけではないのにここまで情景が想像できるのは、まさにTOMOOさんの凄さだなあと感じます。

2番Bメロ

たった1コマでブルー でもほんの一秒が甘い

ああ 頑張れるよまだ

TOMOO, 『コントラスト』より

2番Bメロ、ちょっとした工夫に気付きましたか?

そう、実は一コマ、一秒とマンガやアニメを想起させる言葉が組み込まれているんです。

一コマとはマンガの一コマのこと、一秒はアニメでの一秒のことを意識しながら歌詞が書かれたのではないでしょうか。

マンガからアニメ化したアニメ作品とのタイアップならではの工夫がみられて、聴いていて楽しい部分です!

とはいっても言葉遊びで歌詞の内容を邪魔するようなことはなく、歌詞もちゃんとメッセージとして完璧に成り立っています。

たった一コマでブルー、ほんの一秒が甘いはまさに「コントラスト」が感じられる歌詞ですね。

ちょっとしたことでブルーな気持ちになってしまう、一方でちょっとした嬉しいことがあると甘い気持ちにもなってしまう、そんな青春の恋愛の心の動きが詰め込まれています

個人的には1期OPの『Same Blue』の「落ち込んで浮かれての寒暖差」という歌詞ともつながりが感じられていいなと思いました。

そして「ああ 頑張れるよまだ」。コントラストの曲の中でも特にストレートな歌詞のように感じます。

ストレートな表現だからこそ、まっすぐに相手の存在が原動力になる気持ちが感じられていいですよね。ストレートな表現を使うタイミングがジャストで聴いていて気持ちがいいです!


きっと線を引いても

超えて届いてしまう 気配、声、視線

TOMOO, 『コントラスト』より

まさにここのフレーズはアオのハコそのもののように感じます!

線を引いてもという表現は、千夏先輩が大喜との間に線を引こうといった場面と完全にリンクしていますよね。

アオのハコ アニメ公式Xより(https://x.com/aonohako_PR

そして、線を引いたとしても「超えて」届いてくる気配や声や視線。

どれだけ意識しないようにしてもそれでも意識させられる。千夏の心情をこれでもかと忠実に表現したような歌詞に感じます。

アオのハコファンの方はこの歌詞を聴いて唸ったのではないでしょうか?(笑)

自分自身もここの歌詞はコントラストの中でもトップに入るほど好きな歌詞です!

そして曲はこのまま2番サビに入っていきます。

2番サビ

なんでこんなに嬉しいの なんでこんなに寂しいの

相も変わらず走るのは君の瞳が浮かぶから ああ

もうこれ以上隠せない

TOMOO, 『コントラスト』より

1番と同じようで少し違った歌詞になっています。

「かなしいの」と表現されていたところを「寂しいの」という表現に代わっています

寂しいという感情はやはり千夏の心情を表現しているように思えます

大喜と同じ屋根の下で生活しているものの、まだ距離感があったり、雛と大喜が仲良く話しているのをみたり、自分だけミサンガが切れてしまったり、寂しさを感じる千夏の姿がこの歌詞を聴くと思い出されます。本当に心が持ちません(笑)

そして「相変わらず」ではなく「相も変わらず」という表現を持ってくるのもTOMOOさんらしいなと感じました。

TOMOOさんは時折少し古風な言葉を歌詞に加えることがあって(例えば「あわいに」という曲は曲名が「あわい(間)」という古語になっています)、それによって普段目にしない言葉だけに心に残りやすいんですよね。

相も変わらずという表現にすることで、相変わらずよりもより変わっていない様子が強調されて聴こえてくるように感じました。

そのあとの「走るのは君の瞳が浮かぶから」という歌詞は、個人的にはアオのハコ作中の「頑張っている人を見ると自分も頑張ろうって思うよね」というセリフともつながるなと思いました。

ところどころに作品をイメージした歌詞が自然に入り込んでいるので、聴いていてハッとさせられっぱなしです。

もうこれ以上隠せないという歌詞もストレートで刺さります。

隠そうとしても、遠ざけてもちらつく好きな人の顔。これ以上隠せないという切実な思いが伝わってきます…

ラスサビ前(Bメロのメロディー)

何でもない顔してやっと気づいた強がり

ああ上手く歩けない

でもそんなときほど君は決まって気づいちゃうから

溢れてしまう

TOMOO, 『コントラスト』より

ここからは聴く方によってさらに意見が分かれそうですが、私はここでまた雛目線の歌詞になったように感じました。

なのでこの部分はアオのハコの雛と関連付けた歌詞考察のみ書いておきます(もちろん他のキャラクターでも、またはアニメと関連付けなくても共感できるような歌詞になっていると思うので、ぜひ皆さん自由に解釈してください!)

ここの歌詞、まさにアニメ6話、『がんばれって言って』をまとめたような歌詞に感じませんか?

アオのハコ アニメ公式Xより(https://x.com/aonohako_PR
  • 何でもない顔して→不調だけどそれを感じさせないように明るく振る舞う雛の様子
  • やっと気づいた強がり→一人になると押し寄せる不安
  • 上手く歩けない→負傷したあと立ち上がることができない雛
  • 君は決まって気づいちゃうから→駆けつけてくれる大喜
  • 溢れてしなう→気づきたくない感情が溢れ出してしまう…

ほんの数フレーズでアニメ6話の内容がフラッシュバックするような歌詞になっていて、すごく感動しました…

アニメを見るのが一番心に伝わると思うのでこれ以上は語りません。ぜひアオのハコのアニメ6話も見てみてください…!

ラスサビ

なんでこんなに嬉しいの

なんでこんなにかなしいの

今も隣で眺めてる 遠い横顔焼き付けた ああ

今日はまだ届かない 近くにいるのに

TOMOO, 『コントラスト』より

ラスサビでは1番のサビがリピートで使われています。

最後の「届かない」の部分がロングトーンに変わっていて、より切実な感情が伝わってくるように感じました。

また、先ほどのサビ前の歌詞を聴くと、なんか1番で聴いたときと歌詞自体は同じでも感じ方が変わるようにも思えます。

また、歌詞とは関係ないのですが、アウトロのコード進行がイントロと同じようで少し違っていて工夫されていたのでそこだけ触れさせてください!

イントロとアウトロのコード進行の違い

  • イントロ C→Dm→F→C→Fadd9→F6
  • アウトロ C→Dm→F/E→C/E→Fadd9→F6

コードだけ書いてもなんのこっちゃという感じだと思います。

簡単に解説すると、中間の2番目と三番目のコード(赤マーカー部分)がほんの少し変わっています。

/Eとはベース(最低音)をE(ミ)にするという意味です。つまり中間の2つの和音だけ最低音がE(ミ)に変更されています。

それによってどうなるかというと、ベース音だけ見たときにイントロでは

  • C(ド)→D(レ)→F(ファ)→C(ド)→F(ファ)→F(ファ)

となっていたものが

  • C(ド)→D(レ)→E(ミ)→E(ミ)→F(ファ)→F(ファ)

ドレミファと一音(全音)ずつ上がるようになっているんです。

このことでアウトロのほうが少し滑らかな感じで終わるように私は感じました。ちょっとした違いですが感じ方が少し変わりますよね。(ちなみにベースの音はチェロに注目して聴くと聴きやすいです)

理論は難しいのですべて理解しなくても大丈夫ですが、コントラストはコード進行にも工夫がみられている点が伝われば嬉しいです!

切なくて沁みる『コントラスト』のメッセージ

今回はアオのハコ第1シーズン第2クールEDのTOMOOさんの『コントラスト』の歌詞を私なりに考察してきました。何回も書いてしまいましたが、本当に切ない歌詞です。聴いていると雛を何回も思浮かべてしまうような曲でした。

曲がバラード調というのもあり、メロディーも相まってとさらに切なく聞こえます。

それでいてどこか軽やかさやまっすぐな感じも感じられるのがすごいですよね。

ぜひ歌詞の次にはメロディーとの調和などにも注目して何度も聞いてみてください!

読んでいただきありがとうございました!

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