薬屋のひとりごと「園遊会」編を解説&考察【毒の犯人、壬氏の謎に迫る】

アニメ、マンガ
当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

こんにちは。

今回は「薬屋のひとりごと」後宮編の大きな出来事と言える

「園遊会」

について解説と考察をしていこうと思います。

園遊会は後宮編のカギとなる出来事も発生し、壬氏の正体についてもヒントがちりばめられている回でした。

ぜひ考察もこのようなヒントに気をつけながら読んでいってください!

注意

この記事はアニメ5話「恫喝」6話「園遊会」の内容が含まれています

ネタバレされたくない人は視聴後に読むことをおすすめします。

スポンサーリンク

あらすじ

まずは園遊会のあらすじを簡単に説明していきます。

毎年、春と冬に行なわれる園遊会。

猫猫にとって初となる園遊会は、出産の関係で四夫人全員がそろう豪勢な園遊会となった。

猫猫は四夫人の里樹妃の様子に違和感を抱きながらも、園遊会が始まっていく。

厳しい寒さに凍える中、食事の場において猫猫が毒見をすることに。

毒見をしていくと、なんと玉葉妃の食事に毒が盛られていることが発覚。

果たして毒を盛ったのはだれなのか。

四夫人について詳しくはこちらで解説しています。

なぜ玉葉妃の食事に毒が盛られた?

薬屋のひとりごと二巻より

まずは園遊会編の一番大きな出来事である、玉葉妃の食事に毒が盛られた理由から。

実をいうと狙われたのは玉葉妃ではなく里樹妃のほうでした

里樹妃の皿に盛られたはずの毒でしたが、作中でも説明されているように里樹妃の侍女の嫌がらせにより玉葉妃と里樹妃の食事が入れ替えられた結果、玉葉妃が毒を盛られたように見えたのです。

簡単に整理すると

  1. 何者かが里樹妃の食事に毒を盛る
  2. 里樹妃の侍女が玉葉妃の食事と里樹妃の食事を入れ替える
  3. 玉葉妃の毒見をしていた猫猫が毒を発見

といった流れになっています。

毒をもった人物、その理由

今回の園遊会編では毒をもった人物及びその理由は明らかにされませんでした

ただ、いくつかの点からある程度推測することができます

考察1:権力争い

この時代は皇帝の妃というのは強い権力があり、その親族もその力を傍受できます

そのため自分の娘を妃にしたいと考える人物も多いことでしょう。

日本においても藤原道長などが自分の娘を天皇の妃にして、権力を持つようになった事例がありました。

それと同じように中国でも権力争いが起こっていた可能性は高いでしょう。

一つのケースとして四夫人の一人を殺害して、その座に娘を入れるために里樹妃を殺したということが考えられます。

里樹妃を殺すことで、自分の娘を上級妃にして権力を得られます。

権力争いが原因となった事件の可能性も高そうです。

考察2:里樹妃への恨み

続いて考えられるのは、里樹妃が恨まれていたというケースです。

今回の園遊会編で明らかにされたように(詳しくは後ほど解説します)、里樹妃は前帝の妃でもありました。

前帝がなくなったあと、一度出家して(中国なので出家でない可能性もありますが)再び今の帝の妃となっています。

このような過程だと、いわゆる乗り換えのような形になってしまいます

いくら理由があるとはいえ、このような切り替えの早さに不満を抱くものも少なくないでしょう。

まして里樹妃はまだ14歳であり、妃として子を残すにも時期が早く、妃としての役目を果たせていません。

これが原因で侍女からもいじめを受けているわけですから。

里樹妃に恨みを持つ者の犯行も十分に考えられます

考察3:四夫人の座を守るため

最後のケースは四夫人の座を守るために毒を盛ったというケース。

一つ目の権力争いと似ている部分もあるかもしれません。

現在は四夫人が上級妃の座を占めています。

ただ、四夫人の位置も絶対ではありません

ちょっとしたことから四夫人の座を下ろされる可能性も大いにあります。

例えばより寵愛を受けた妃が出てきたときなど。

そんな際には四夫人の誰かがその座を落とされることもあるでしょう。

そんな時に備えて、四夫人の関係者が今のうちから四夫人の座をあけておけばしばらくは安泰だと思って里樹妃に毒を盛った可能性もあります。

結論は?

ここまで3つのケースを出してみましたが、どれも根拠が明確ではなくただの推測にすぎません。

後ほどこの謎は徐々に明らかになっていくはずです。

薬屋のひとりごととしてははじめて完結しなかった謎が残りました。

ぜひこれをチャンスだと思って皆さんなりに考察を繰り広げてもらえたら、薬屋のひとりごとも盛り上がって面白いと思うので、いろいろ考えてみてください。

実際のところは、4巻のほうでこの謎は解かれることになります

先が気になる人はぜひ4巻をチェックしてみてください。(訂正:以前5巻と表記していましたが正しくは4巻だったため訂正しました。)

(お得にマンガを読む方法を記事後半で紹介しているのであわせてチェックしてみてください)

里樹妃はアレルギー

薬屋のひとりごと二巻より

今回の園遊会で出てきたもう一つの要素が、アレルギーです。

現在では一般的となっているアレルギーですが、昔はただの好き嫌いと同じように認識されてしまう場合もありました。

アレルギーは嫌いで食べられないのではなく、食べたら命にかかわるので食べられないのです。

いまだにアレルギーについて詳しくわかっていない人ももしかしたらいるかもしれませんが、アレルギーは食べたくても食べられない症状です。

現代においてもアレルギー食品を無理やり食べさせることは、毒を盛っているのと同じだということを意識しておく、いいきっかけとなる話でした。

アレルギーの仕組み

アレルギーはどのようにして起こるのでしょうか。

実はアレルギーは、食品を病原体と誤って認識して免疫が働くことによって起こる症状です。

  1. 何らかのことが原因で、ある食品に対して免疫が働くようになってしまう(本来無害であっても)
  2. 再びその食品が入ると、免疫が作用して炎症や発疹が発生する。
  3. 急激に免疫が働くと息切れなどによって死に至る場合もある。

こういった仕組みでアレルギー反応は起こっています。

アレルギー反応に本人の非は全くありません。

これを機にぜひアレルギーについてしっかり理解しておきましょう。

参考記事:

アレルギーについて | アレルギーとは - アレルギーポータル

簪の意味

薬屋のひとりごと二巻より

園遊会において序盤に猫猫は簪をいろいろな人からもらいました。

果たしてこの簪の意味は何なのでしょうか。

結論から申しますと、この簪には

  • リクルート(求人)
  • プロポーズ

の二つの意味があると推測されます。

詳しいことについては下の記事に書いてありますので、良かったらご覧ください。

いろいろなところに情報が散ってしまって申し訳ないですが、ここで書くと相当長くなってしまうのでご了承ください。

里樹妃は阿多妃の姑

薬屋のひとりごと二巻より

今回の園遊会では、四夫人のうち里樹妃についての詳細が明らかになりました。

本編で少しわかりにくく思った方のために、簡単にこちらでも解説していきます。

里樹妃はもともと前帝の妃

じつはもともとは里樹妃は前帝の妃だったのです。

薬屋のひとりごとではこれからたびたび言及されますが、前帝は幼女好きだったそうです。

驚くべきことにわずか9歳の里樹妃を嫁に入れさせます。

これに関しては里樹妃がかわいそうでならないですね。

前帝が亡くなるまで、里樹妃は前帝の妃でした。

現在の帝の妃に

前帝が亡くなると、里樹妃は解放されたかのように思えましたがそんなことはなかったのです。

亡くなった後すぐに別の人物の妃になるのはまずいため、一度里樹妃は出家をして(出家でない可能性もあります)世を捨てます。

そしてそのあとにもう一度還俗して世に戻り、今の帝の妃となるのです

薬屋のひとりごと二巻より

まとめると

今までの内容をまとめると里樹妃の動向は

  1. 前帝の妃となる
  2. 前帝がなくなったため出家する
  3. 還俗して世に戻ってくる
  4. 今の帝の妃となる
  5. 現在は四夫人の一人である

といった流れになっています。

そのため里樹妃は帝の妃でありながら、帝やその妃の義理の母(つまり妃から見ると姑)であるというわけです。

壬氏の正体は皇帝の弟?

続いては壬氏の正体についての手がかりです。

これまでも壬氏の正体にかかわるヒントがたくさんありましたが、園遊会ではその日でないほど有力な情報が出てきました。

ひとつずつまとめていきます。

銀のかんざし

薬屋のひとりごと二巻より

まずは猫猫にあげた壬氏のかんざし。

こちらは銀製のものであって、かなり高貴な存在であることが示唆されています

一般の宦官であれば銀製のかんざしなどは普通付けません。

李白がいい例ですよね。

いくら義理のかんざしと言えど、壬氏の銀製には遠くかなわない簪でした。

薬屋のひとりごと二巻より

どちらかというと玉葉妃や梨花妃のかんざしと同程度のモノだと思われます。

壬氏がただの宦官でないことはわかっていましたが、ただのどころか相当偉い立場なのかもしれません。

園遊会中に身を隠していた

薬屋のひとりごと二巻より

壬氏は園遊会中に目立つところにはいませんでした。

いないというよりは身を隠していたようにも思えます

公の立場に行くと何かまずいことが起きてしまうのかもしれません。

一応後宮内では美形の宦官として有名であった壬氏でしたが、実は裏の顔があるのだと思われます。

おそらく園遊会という目立つ場所にいることで、裏の顔を知る人物と接触し、正体がほかの人にバレてしまう可能性を考慮したのではないでしょうか。

いつもと違う壬氏

薬屋のひとりごと二巻より

園遊会で壬氏と会った猫猫。

いつもよりもキラキラした雰囲気がない壬氏に少しばかり違和感を覚えます

これはどういうことなのでしょうか。

私の考察では、これは壬氏の裏の顔が出ていたために普段の壬氏でない雰囲気だったのだと思います。

いつもは美貌を持つ宦官としてふるまっている壬氏ですが、どうやらこの時は別の顔で過ごしているのではないでしょうか。

幼く見えるという表現からも、壬氏は実は年齢を偽っている可能性もあります。

あのキラキラした空気は勝手にあふれ出るのではなく、壬氏がやろうと思って作り出しているのではないでしょうか。

そうなると壬氏は化けの皮をかぶった姿という風に考察できます。

空席の皇弟

薬屋のひとりごと二巻より

園遊会で皇帝に弟がいることが明らかになりました。

しかも今回の園遊会は欠席でした。

侍女の話によると、弟君はとても病弱で自室からほとんど出れていないといううわさがあるらしいです。

これを真実ととるか嘘ととるか。

もしこれが嘘だった場合、皇帝の弟がめったに人前に出ないのはほかの理由があるということになります。

ここで気になるのが壬氏の存在。

壬氏の詳しい正体は不明ですが、かなり高貴な身分であり、園遊会は身を隠していた。

ここから踏まえると壬氏が皇帝の弟という可能性も浮かんできます

なぜ身分を偽って宦官としているかは定かではないですが、壬氏という仮面をかぶって普段生活しているとしたら弟君が人前に出ない理由にも合点がいきます。

壬氏の正体は皇帝の弟なのか

以上3点を踏まえると壬氏が皇帝の弟である可能性が高くなってくると思います。

わざわざこのタイミングで皇帝の弟の存在をにおわせたこともあり、非常に可能性として高いのではないかと思います。

まだまだ謎は多いですが、一つの可能性として「壬氏は皇帝の弟かもしれない」ということを皆さんに提示しておこうと思います。

猫猫のそばかすの化粧

薬屋のひとりごと二巻より

今回の園遊会の話で、猫猫のそばかすが実は化粧して付けられたものということが分かりました。

結局なんでわざわざそばかすを付けているのか、簡単に解説していきます。

男に連れ込まれないための化粧

猫猫の化粧は簡単に言うと、ナンパ防止のための化粧です。

猫猫が暮らしていた花街はいわゆる繁華街。

日本でいうと歌舞伎町のようなイメージです。

ホストやキャバクラといったたぐいの店も多くあり、猫猫はそれらに勧誘されるのを嫌ったのでしょう。

化粧でそばかすをつければ男も寄ってきません。

そのためあえて自分の価値を下げるためにそばかすの化粧をつけていたのでした。

実は小説ではそばかすの他にシミなども付けていたようで、相当念入りに化粧していたことがうかがえます。

猫猫がそばかすをとった姿もかわいいので、これから多く出てくることに期待です。

薬屋のひとりごと二巻より

盛りだくさんの園遊会

今回は薬屋のひとりごと園遊会について解説していきました。

園遊会では様々なことが起こって、とても盛りだくさんでしたね。

今後にかかわる出来事も起こったので、この先の展開が楽しみです。

このブログでは一人暮らしに関することや、旅行、読書やマンガについて発信しています。

X(旧Twitter)をフォローすると最新記事をいち早く読むことができます!

よかったらフォローもお願いします!

タイトルとURLをコピーしました