薬屋のひとりごと四話「月下の幽霊」の考察&解説【芙蓉妃、壬氏の心の内を暴く!】

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「薬屋のひとりごと」4話といえば、謎が多く残る回だったのではないでしょうか。

今回の記事では「薬屋のひとりごと」ビッグガンガン版の四話「月下の幽霊」について解説・考察をしていこうと思います。

薬屋のひとりごととしては初となる、ほかの話の内容も複合されたミステリーになっていましたが、その分少しわかりにくい部分もあったと思います。

特に、前回の媚薬とのかかわりや、芙蓉妃が幽霊騒ぎを起こした理由などきちんと読み込まないとわかりにくい箇所も多々ありました。

今回はそのような点を中心に「サンデーGX」や原作小説の中身も交えながら解説していきます。

でゃさっそく行きましょう。

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あらすじ

まずは四話「月下の幽霊」のあらすじを簡単に確認していきます。

桜花から夜な夜な城壁を踊る幽霊の噂を聞いた猫猫。

ただの怪談話だと思っていた猫猫でしたが、医務室にて壬氏に幽霊騒ぎの調査を依頼されます。

壬氏の部下である高順とともに夜の城壁へやってきた猫猫が見たのは、白い衣を着て城壁の上を踊る芙蓉妃の姿。

高順によれば芙蓉妃はしばらくしたら武官に下賜される姫だと告げる。

下賜のストレスによる夢遊病の可能性もあると考える猫猫だが、実際には意中の武官と一緒になるために芙蓉妃が仕組んだ可能性もあると猫猫は推察する。

芙蓉妃の行動の目的とは?

薬屋のひとりごと 一巻より

作中でも説明がなされていましたが、芙蓉妃の行動の謎は猫猫の思考が速くてついていけなかった問う人も多いと思います。

なぜ芙蓉妃は夢遊病を偽ってまで夜に踊るようになったのか、その理由を解説していきます。

芙蓉妃の目的

芙蓉妃がこのような行動をした目的、それは好きな武官と結婚することです。

今だと自由恋愛でそんなの簡単にできそうですが、この時代はそうはいきません。

身分が高い芙蓉妃は、武官の身分・お金では身請けができないのです。

そのため武官は必死に武勲を挙げて、芙蓉妃に求婚できる立場に行こうとしましたが、その道半ばで芙蓉妃は後宮に入ってしまうことになります。

このままでは武官と一緒になれないと思った芙蓉妃は、行動を起こすことになるのです。

芙蓉妃が気にしていたこと

芙蓉妃は後宮に入ることで、皇帝のお手付きとなることを嫌がっていました

慕っている武官に嫁入りする前に、皇帝のお手付きをされたくない、これを遂行するために芙蓉妃は自身の名声を失ってまでして武官と一緒になれるように行動を起こすことになります。

また、皇帝に気に入られてしまえばそのまま皇帝の妃として一生を終えてしまう可能性もあります。

自身の望みを達成するためには、皇帝に気に入られないようにする必要があったのです。

芙蓉妃の行動を時系列で確認

皇帝の気を引かないために舞踏を失敗

薬屋のひとりごと 一巻より

皇帝の気を引かないために、芙蓉妃はまずお目通りの時にわざと舞踏を失敗します。

皇帝と初めて会うときに舞踏で失敗したとなれば、その時点で皇帝に悪印象を与えられると思ったのでしょう。

その後は失敗を気にしているふりをして部屋にこもることにします。

こうすることで皇帝から、また周りの人物からの評価は下がり、皇帝が部屋に来ることもないです。

芙蓉妃の読みは当たって、入内から二年してもお手付きはないままであったとやぶ医者は言っていますね。

薬屋のひとりごと 一巻より

最後に幽霊騒ぎを起こす

薬屋のひとりごと 一巻より

ここまでうまくいき、最終的に意中の武官のもとに下賜される(妃を下ろされて、武官のもとへ嫁に出される)ことが決定しました。

これで芙蓉妃の作戦も終わりといいたいところですが、そうではありません。

下賜される前に一度くらい、と皇帝が来る可能性が残されているのです。

注意深い芙蓉妃は、ここまで考えていたのでしょう。

下賜が決定してからは、さらに追い込んで夜に怪しげな徘徊を始めるようになります。

噂が後宮内に広まれば、皇帝も気味悪く思って寄ってくることはないでしょう

城壁で踊ったのは一番目立つ場所が高い場所だったからだと思います。

自身に対する悪いうわさが早く広まらなくてはやる意味がないですからね。

その結果、お手付きなく芙蓉妃は武官のもとに下賜できるようになりました。

まとめ

長々と書いてきましたが、最後に簡潔に芙蓉妃の行動をまとめていこうと思います。

  1. 好きな武官と結婚したかったが、芙蓉妃は後宮に入ることに
  2. 後宮でお手付きにならぬよう、舞踏を失敗して皇帝の興味をなくす
  3. 下賜が決定すると、最後に皇帝が寄ってこないように幽霊騒ぎを起こして自分の評判を下げる
  4. 結果的にお手付きなしで好きな武官と結婚できるようになった

というのが今回の芙蓉妃の行動のあらましです。

壬氏が裏でかかわっていた

実はこの芙蓉妃の一件、裏で壬氏がかかわっていた可能性が高いです。

このビッグガンガン版では直接的に壬氏のかかわりを示唆するような描写はないですが、小説版やサンデーGX版を見ると壬氏がかかわっていたことが示唆されています。

壬氏は芙蓉妃の恋心を知っていた

壬氏は芙蓉妃の武官への恋心を知っていた可能性が高いです。

ビッグガンガン版においても

薬屋のひとりごと 一巻より

なんにせよ計画通りに事を運べば問題はない

薬屋のひとりごと 一巻より

といった発言をしています。

芙蓉妃に関して何かしらの計画があったことは明らかです。

これは小説の原作だとさらに明らかに描かれています。

重ねられた書類を一枚引き抜いた。

位は正四品、中級妃にあたる。名を芙蓉フヨウといった。

先日、異民族を撃退した勲功くんこうとしてとある武官に下賜されることになった妃である。

「さてさて、上手くいくことでしょうか?」

己の頭の設計通りに事を運べば、問題はないはずである。

それには、無愛想な薬師どのの協力がいくらか占めているかもしれない。

日向夏 薬屋のひとりごとより

この記述を見るに明らかに壬氏が芙蓉妃のために「なにか」をしていると推測できますよね。

さてさて上手くいくことでしょうか?という発言から、計画の中枢にいることが示唆されています。

そしてその作戦こそが、芙蓉妃の下賜なのではないでしょうか。

媚薬も芙蓉妃のため

薬屋のひとりごと 一巻より

前回の「宮中の天女」の媚薬も芙蓉妃が関係していると考えるとつじつまが合います。

使い道について明言されていないので細かくはわからないのですが、例えば「下賜が決定したのに決心がつかない武官に、媚薬を送って決心を促した」といった説を掲げている人がインターネットなどを見ると多いような気がします。

薬師どのの協力が、、、と言っているところを見るとかなり大きな役割を猫猫が果たした可能性が高いので、この説が有力だと思います。

壬氏は結構妃に気を遣っている

壬氏はこれまで、猫猫に無理難題を振るようなキャラとしてしか描かれていなかったですが、ここで壬氏の優しさが垣間見れると思います。

妃といえど、超重要な上級妃ではなく中級妃の芙蓉妃の面倒を見ているのは、なかなかすごいことです。

普通だったらそんなの無視してしまいますよね。

壬氏の立場などについては不明な点も多いのですが、常日頃からこのように下賜された際の妃の面倒を見ているのかもしれません。

壬氏の仕事は妃の採用に関することなので、妃の面倒は誰よりも見ているのかもしれないですね。

四話「月下の幽霊」まとめ

今回は薬屋のひとりごと四話「月下の幽霊」を解説・考察してみました。

  • 芙蓉妃のしたたかな作戦
  • 壬氏の優しさ

など、今回は登場人物の心理に着目する話でしたね。

次の二巻は園遊会で考察する箇所が盛りだくさんです。

ぜひ次回の記事もお楽しみに!

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