「夜明けの君へ」センスあふれる歌詞の意味を考察!【映画『君は放課後インソムニア』主題歌】

TOMOO
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こんにちは。

この記事ではTOMOOさん初の書き下ろし曲となる「夜明けの君へ」の歌詞の意味を私なりに考察して解釈していこうと思います。

名言のようなフレーズもたくさん登場して、TOMOOさんの語彙の豊かさを感じられるような曲となっています。

ぜひ最後まで読んでいってください!

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楽曲の詳細

この「夜明けの君へ」は映画「君は放課後インソムニア」という映画の主題歌として書き下ろされました。

この映画「君は放課後インソムニア」はマンガが元となった作品で、2023年に映画が上映されました。

あらすじ

石川県七尾市に住む高校一年生・中見丸太は、不眠症のことを父親の陸に相談することもできず、ひとり憂鬱で孤独な日々を送っていた。そんなある日丸太は、学校で使われていない天文台の中で、偶然にも同じ悩みを持つクラスメートの曲伊咲と出会い、その秘密を共有することになる。天文台は、不眠症に悩む二人にとっての心の平穏を保てる大切な場所となっていたが、ひょんなことから勝手に天文台を使っていたことがバレてしまう。だが天文台を諦めきれない二人は、その天文台を正式に使用するために、天文部顧問の倉敷先生、天文部OGの白丸先輩、そしてクラスメートたちの協力のもと、休部となっている天文部の復活を決意するが――。

https://kimisomu-movie.com/ より

この曲を担当したTOMOOさんはこの映画の内容も踏まえてこの曲を作っています。

この映画では不眠症の二人が天文部の復活を決意していく話となっており、この曲中でも「眠れぬ夜」「流星」「夜明け」「月」「シャッター」といったような、映画と関連する単語が盛り込まれています

ぜひ映画との関連性にも注目しながら聞いてみてください。

歌詞の意味考察

では、歌詞の解説をしていこうと思います!

1番Aメロ

あの丸い月によく似た瞳が笑う

「めんどくさい」ってからかう声を追いかけた

おどけたポーズも 震えるため息も

見逃せない流星と同じ

TOMOO, 夜明けの君へ

この楽曲中では「僕」と「君」というキャラクターが出てきます。

出会った二人。

「おどけたポーズ」や「震えるため息」など、些細なことまで見逃せないような、そんな君の魅力が表現されています。

見逃せない「流星ほしという表現はとてもおしゃれな表現ですね。

流星が流れるのは一瞬。

その流れる一瞬を見逃さないようにするみたいに、君の行動が見逃せないのだということですね。

とても詩的で素敵な表現です。


かっこいいって思わずには いられなくてさ

呆気にとられて 色づいてく日々

TOMOO, 夜明けの君へ

「呆気にとられて色づいてく日々」

楽しい時間は一瞬。

呆気に取られていく間にどんどん時間が進んでいきます。

出会いを経て日々が色づいていくような充実した生活がイメージできます。

1番Bメロ

頭の中では鳴り続けるシャッター

でも少しも伝えきれてない

TOMOO, 夜明けの君へ

先ほども「見逃せない流星と同じ」という表現がありましたが、同じような意味で「頭の中では鳴り続けるシャッター」という表現が出てきます。

実は映画の中でも写真を撮るシーンがあり、そこも意識したフレーズになっているのだと思います。

見逃せない、ずっと目が離せない様子

この気持ちをシャッターを切り続けるカメラにたとえるのはさすがの一言です。

でも「僕」はその気持ちを少しも伝えきれてません。

1番サビ

ああ 今 君の光を受け取ったなら

その時からもう消えない光

不安も迷いも追い越してきた

眠れぬ夜に届いた光

TOMOO, 夜明けの君へ

このサビでは、「僕」と「君」は星にたとえられています

星はお互いに光りあっており、近くの星をお互いに照らしあっています。

「君の光」を受け取った「僕」は、その時からもう君を忘れることはない。

この様子を照らしあう星にたとえて表現しています。

「僕」は不安や迷いを抱いていたのでしょう。

ですが、そんな眠れない夜に届いた「君」の光、「君」との出会いで暗い夜がしだいに明けていこうとしていくのです。

つづいて2番です!

2番Aメロ

怖かったのは僕だけじゃなかった

一番聞いてほしい一言ほど

だれにも言えずに しまい込んだまま

開け方すら忘れかけて

TOMOO, 夜明けの君へ

2番で苦しんでいたのが「僕」だけではなく「君」もであったことが分かります。

一番言いたいことほど言えずにしまい込んでしまい苦戦する様子が出てきますね

「しまい込んだまま」「開け方すら忘れて」というものは、みなさんも経験があるのではないでしょうか。

胸に秘めていたら、いつの間にかどのようにして外に出せばいいかわからなくなる

外に出せなくて、自分の中にため込んでさらに苦しくなる。

それが「開け方すら忘れかけて」という歌詞に表現されています。


一体いつから どこに隠れてたんだろう

きっと迷子になってただけの涙

TOMOO, 夜明けの君へ

心にしまい込んだまま、どこかに隠れてしまった負の感情。

でも、時には涙を流すことも大事です。

心にしまい込んでいるばかりでは、苦しくなり続けます。

たまには、隠れていた・迷子になっていただけの涙を見つけてきて、泣いてもいいんだよというメッセージを感じられるような歌詞になっています。

2番Bメロ

君の前で僕はこんな顔をしてるんだな

止まってた時が走り出す

TOMOO, 夜明けの君へ

ようやくしまっていた感情を見つけ出して、本当の自分をつかみとれるようになった「僕」

止まっていた、立ち止まっていた時が「走り出し」ていくのです!

2番サビ

ああ 君が見つけてくれた時から

僕はもう一度僕になれたよ

ひとりきりでは気付けないまま

こんな景色も 愛されてたこと

TOMOO, 夜明けの君へ

「君が見つけてくれた時から、僕はもう一度僕になれたよ」ストレートですが心を揺さぶられる歌詞です。

君と会ったことで、本来の自分を取り戻せた、そんな情景が想像できます。

君がいなければ、「ひとりきりでは」気付けなかったのでしょう。

自分に自信が持てなかった「僕」、ですが「こんな景色も愛されてた」ということに気付けたのです!

Cメロ

僕らの日々は

暗闇がなくちゃ 星が見えなくて

完璧じゃないから 君に出会えた 完璧じゃないから

TOMOO, 夜明けの君へ

個人的に好きな部分です。

「僕らの日々は暗闇がなくちゃ 星が見えなくて」

星は明るい日中は見えません。

暗闇の中でこそ星は見えるようになります

それと同じように、絶望苦痛を経験しなければ「僕」も「君」という光には出会えませんでした。

成功ばかりの人生もいいですが、時には失敗をして道をそれで暗闇に放り出されることがあります。

ですがそんな暗闇だからこそ出会えるものもある、失敗を肯定してくれる温かい歌詞となっています。

「完璧じゃないから」出会うことができた。

すべてが完璧でなくてもいいのです!

ラスサビ

今 ほんとの声を聴き合えたなら

やっと僕らは夜明けの星座

ただ君がいて ただ僕がいて

ここにしかない意味になっていく

君と朝日を迎えに行くよ

TOMOO, 夜明けの君へ

暗闇から解放されて本当の自分を取り戻せた「ほんとの声」を聴きあえるようになった「僕」と「君」。

そんな二人が「夜明けの星座」にたとえられています

星座とは星をつなげて意味のある何かとして捉えるもの。

「ただ君がいて ただ僕がいて」存在している、それだけで星座のようにふたりは意味を持っています。

「ここにしかない」唯一無二の意味になるのです。

自分に自信がなくても大丈夫。

星座のように、ただ存在しているだけで意味はある、しかも唯一無二のかけがえのないものなんだよ

という温かいメッセージを感じられます!

苦しみを乗り換えたふたりは夜明けを迎えて、「朝日を迎え」に行くのです。

まとめ

まとめると「夜明けの君へ」という楽曲は、絶望という夜に落ちてしまった「僕」が、「君」の光と出会って長い長い夜から夜明けを迎える、そんなストーリーの曲だと考察します。

星に関連する言葉を使っていて情景が浮かびやすく、とても心に刺さるすごい歌詞でした!

眠れない夜、といった映画とリンクされた箇所もたくさんあって、映画が好きな人にも刺さる内容だと思います。

ぜひこの考察の後にもう一度「夜明けの君へ」を聴いてみてください!

読んでくださりありがとうございました!

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お読みいただきありがとうございました!

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