こんにちは。
今回は薬屋のひとりごと九話「猫猫の推理」について考察と解説を行っていこうと思います。
前回の園遊会編で毒が見つかりましたが、その犯人についてのヒントが明らかになってきました。
は必見の内容です!
早速解説と考察に入っていきましょう。
あらすじ
まずは第九話「猫猫の推理」の内容を振り返っていきましょう。
園遊会が終わり、高順が猫猫のもとにやってくる。
高順は毒が入っているとされる器を持ってきてくれたのだ。
猫猫は以前得た知識を活かして、器についた指紋を調査する。
その結果、四人の人物が器に触っていたことが明らかになる。
そしてそれと同時に、猫猫が心に秘めていた里樹妃と侍女の関係についても明らかに。
といった内容でした。
では気になる箇所について考察していきます。
指紋の調査
今回、猫猫は指紋を調査しました。
指紋というと警察が特別なことをして調べているイメージがありますが、実際には猫猫が行ったような方法で指紋を浮かびあげることができます。
果たして本当に指紋が出てくるのか、やり方を説明していきます。
が、その前にまずは指紋がなんぞやかを解説します。
指紋とは
指紋とは、人の指先にある模様のことです。
人ひとりひとり模様が異なっているため、個人を特定する手段としても用いられています。
指紋のすごい点は、双子であったとしても指紋は異なっているという点にあります。
顔などでは判別できなくとも、指紋であれば双子の区別もつけられるのです。
そのため、とくに個人特定が必要な警察などでよく使われています。
最近では、パソコンやスマートフォンのロック解除の手段として用いられる場合もあります。
猫猫が行った指紋を浮かび上がらせる方法を試してみよう
ここからは作中で猫猫が行った指紋をあぶり出す方法を説明していきます。
実はこれは自由研究などでも行われるほど簡単です。
よかったら実際にご自身でもやってみてください。
1.指紋がついた器を用意する
まずは指紋がついた器を用意します。
指紋は人の指先の脂によってつくので、ガラスや金属製の容器などがつきやすいです。
2.粒子の細かい粉を容器につける
次に、粒子の細かい粉を容器につけていきます。
家庭にあるものですと、片栗粉などがおすすめです。
塩などは粒が大きいのでうまく指紋が取れない可能性が高いです。
下に新聞紙などを引きながらだと後で掃除が楽です。
3.余計な粉を落とす
指紋は脂によって付着するので、粉をかけたときに脂によって指紋の部分だけ粉がくっつきます。
そのくっついた部分以外を落としていきます。
容器を軽く叩いて落としたり、猫猫のように柔らかい綿やブラシなどで粉を落としても構いません。
4.完成!
粉を落とすと指紋の跡が残っていると思います。
これで完成です!
思った以上に簡単だったのではないでしょうか。
簡単にできるのでお試しあれ
以上の手順で簡単に指紋を浮かび上がらせることができます。
簡単にできるので、興味があったらぜひやってみてください。
毒を盛ったのは?
指紋調査の結果、器に触れたのは合計で三人だと分かりました。
- スープをよそったもの
- スープを配膳したもの
- 里樹妃の毒見役
- 犯人
結局犯人については詳しくは明かされませんでした。
ただ、偶然入ってしまったとかではなく確実に誰かが器に触れて毒を入れたことが明らかになりました。
ただ、里樹妃の毒見役がやった可能性はないと分かりましたね。
この犯人については前回の考察でもいろいろと可能性を考えたのでそちらをご覧ください。
この話で犯人が明らかになりました▼
里樹妃へのいじめとは
続いては、作中で里樹妃に対して侍女がいじめをしていたことがわかりました。
嫌いなものをあえて入れるというのは理解しやすかったと思いますが、衣装の色に関するいじめは少し分かりにくかったかもしれません。
改めてなぜ里樹妃がピンクの衣装を着るのはおかしいのか解説していきます。
四夫人には一人ひとり代表する色がある
実は四夫人には一人ひとり代表する色があります。
これは中国の五行というものに基づいています。
まずはこの五行について解説していき、その後に妃にふさわしい色を解説しようと思います。
五行とは
五行とは中国の古代の考え方で、この世のすべては「木」「火」「土」「金」「水」の5要素からできていると考える考え方です。
そしてこの語要素それぞれに対応する色が存在します。
といった形です。
では作中ではどの妃がどの色に対応しているのでしょうか。
妃と色の対応
結論から言うと、猫猫のセリフなどから推測するに
であると思われます。
画像でのまとめ↓
玉葉妃は真紅が象徴色。
ここから赤だと思われます。
梨花妃は群青なので青。
阿多妃は侍女の色から黒。
残るは黄色か白色ですが、里樹妃の住まう宮が金剛宮なのも踏まえると白なのではないかと猫猫は推測していました。(五行の「金」にあたる色は「白」のため)
いじめの概要
ではここまで妃を代表する色を解説してきましたが、これをベースにしていじめの全容を解説していきます。
普通なら四夫人はそれぞれの象徴する色の衣装を着る
まず前提として、普通であれば四夫人は象徴する色の衣装を着るものだと仮定します。
五行にちなむなら里樹妃は白だけど
薬屋のひとりごと三巻より
という猫猫のセリフからもそれがうかがえます。
その理由としてはいろいろあると思いますが、一番大きいのは四夫人の衣装の色がかぶってしまうのを避けるためではないでしょうか。
正式な皇后がいない段階では四夫人は全員対等な立場のはずです。
なのにもかかわらず色がかぶってしまうと、色がかぶったもの同士で優劣がついてしまうかもしれません。
そのようなことを避けるために、象徴する色の衣装を着るのが普通となっているのではないでしょうか。
なのにもかかわらず、侍女は幼い里樹妃に桃色の衣装をすすめた
象徴する色の衣装を着るのが通例だということはもちろん里樹妃の侍女も知っていたはずです。
ですが、里樹妃はどうでしょうか。
まだ14歳と幼い里樹妃がそこまで知っているかどうかは微妙なところです。
侍女はそれに付け込んで、あえて里樹妃に本来はふさわしくない桃色の衣装を勧めたのではないでしょうか。
勧められたころは特にタブーだとは里樹妃は気付かなかったのでしょう。
つまり、
”普通であればほかの四夫人たちとかぶらないように五行にちなんだ「白」の衣装を着るところを、里樹妃がそのことを知らないことに付け込んで玉葉妃とかぶる桃色の衣装を着せた”
というのがいじめの全容です。
いざ園遊会になってみてはじめて、里樹妃は衣装が玉葉妃とかぶっていることに気づいて▼のような態度をとったのです。
妃の幼さゆえの知識不足に付け込んでいじめをするなんて、想像もしたくないですが作中ではこの手のいじめがあったのだと思われます。
なぜいじめが起こっているのか
ではなぜ里樹妃は侍女にいじめられているのでしょうか。
それは前回の園遊会編で出てきた里樹妃の生い立ちが関係しています。
里樹妃は幼いころに前の帝の妃として生活していました。
ただ、前の帝が亡くなると今度は今の帝の妃になっています。
前の帝が死んだから新しい帝に乗り換えたというようにも捉えられる状況です。
政略などもあって仕方がないと言えば仕方がないですが、この不徳さに侍女は不満を抱いていじめを行ったのでしょう。
里樹妃は何も悪くないのにいじめられる立場になってしまっているのです。
四夫人の中で最も不遇だと言われる里樹妃。かわいそうでなりませんね。
九話「猫猫の推理」解説・考察まとめ
今回は薬屋のひとりごと九話「猫猫の推理」についての考察と解説を行いました。
一話から通してみると園遊会が一番難易度の高い推理物の話だったのではないでしょうか。
その謎解きのヒントがたくさん登場した回でした。
ただ、毒を盛った人物がいることまでははっきりしたものの、その正体はいまだ不明です。
ここからどのように話が展開していくのか、楽しみにしていきましょう。
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